借金をしやすくした三要素

貸金業法改正以前に、サラ金業者の貸付残高を増やすことに大きく貢献したのが、テレビCMなどの広告、無人契約機、リボルビング払い契約でした。

借金で首が回らなくなった人の多くが、サラ金を知ったきっかけに、CMや新聞広告などを挙げています。
2000年から2004年にかけてサラ金の広告が数多く流されました。若い女性がスタイリッシュに踊ったり、かわいいチワワが目を潤ませたりと、明るく親しみやすいイメージを打ち出していました。2004年当時は、サラ金大手5社だけで広告費が700億円に上りました。
CMを流すことを直ちに中止するようにと、日本弁護士連合会や市民団体が要望し、午後5時から午後9時までの時間帯のテレビCMが自粛されました。しかし、午後9時以降に集中的にCMが流され、かえって逆効果となりました。

また、無人契約機の登場も貸付残高を増やすことに大きく貢献しました。利用者にとっては、サラ金の従業員と対面せずに契約ができ、気楽に借りられるようになりました。他方サラ金業者にとっても、人件費を削減できるというメリットがありました。

また、リボルビング払い契約も利用者にとって便利なので人気がありました。これは、借入れの合計額(利用残高)に対し、あらかじめ設定した支払いコースの金額を分割して支払うという契約です。
具体的に言うと、たとえば、限度額40万円の貸付に対し、月1万円のペースで返済ができます。多額の借金をしても、返済額が一定なことから、つい余分な借入れをしたり、返済が終了するのが何年先かわからなくなります。

CM広告・無人契約機・リボルビング払いの三つを指して、ジャーナリストの北健一氏は「サラ金の三種の神器」と呼びました。このようにして、サラ金は貸付額を増やしていったのです。